妻中便り

高校2年生  Global Study Tour【マレーシアコース】報告(前半)

台湾コースに続き、マレーシアコースのご報告です。

高校2年生の3コース選択(マレーシア、台湾、関西)のうち、もっとも人数の多いのがマレーシアコースです。約150名の参加です。台湾とともに大妻中野として初めての海外での学年宿泊行事です。

マレーシアコースは5月7日(火)〜12日(日)の5泊6日(最終泊は機内泊、12日の朝帰国です)での実施となり、他の2コースに比べて1泊分長い旅程となります。ここでは前半部分の9日(木)の学校交流会までをまとめてみます。

初日は成田空港に集合し、マレーシア航空組とJAL組の2便に分かれてのフライトとなりました。7時間半の長旅です。

クアラルンプール国際空港で外に出ると、夕方にもかかわらず日本で経験したことのない暑さと湿度に「赤道直下の熱帯の空気」を感じました。

空港から市内に向かう途中のバスの車窓から見える景色は、おそらく想像していたマレーシアを遥かに超え、素敵すぎるホテルに到着すると歓声があがります。

ホテルの部屋の天井には矢印が…?どの部屋の天井にもありますね…。「KIBLAT(キブラ)」と書いてあります。「先生これ何ですか?」「何だと思う?マレーシアはイスラーム教徒の方が多いよね。」「あ、なるほど、礼拝のためのメッカの方角ですね!」こんな学びもGSTならではのものです。

素敵な朝食バイキングを食べたら、まずはマレーシアの王宮を訪問。そこから3コースに分かれて企業訪問をさせていただきました。日本企業の多いマレーシアで、現地でのお仕事や日本とのつながりについて勉強させていただきました。

多民族国家マレーシアは多言語・多民族・多宗教が混在するまさに「グローバル」な国です。「グローバル」とはまず「違いを知る」ところから始まります。そしてその違いを認め、受容し、共生することがこれからの社会を生きるみなさんには求められます。午後のB&Sプログラム(Brother & Sister Programの略で、現地の大学生がバディとして市内研修をしてくれるプログラムです。日本語を学んでいる大学生でした。)ではクアラルンプールの街で食事とショッピングでした。コミュニケーションは片言の英語と片言の日本語で。受け身でなく積極的に話しながら、「Try & Error & Learn」をしてきてくれました。ここで学びます。「言語はコミュニケーションツールなんだな。」英語を学ぶモチベーションはきっと上がったはずです。

そして3日目、国立の女子校Sri Aman Girls’ Secondary Schoolとの交流会です。予想を遥かに上回る熱烈な歓迎に圧倒され、お互いの国歌斉唱から始まる厳粛なセレモニーに緊張で固まっている人も多かったです。しかし、セレモニーの後半、見事に日本文化のプレゼンをしてくれたみなさんをはじめ、Sri Amanの生徒たちの歌やダンスに目を輝かせ、その後の同世代の女の子たちとの文化交流で緊張していた顔つきも次第にほころんでいきました。

グローバル社会に生きていくみなさんにとって、「海外に友達ができる」というのはかなり強みになります。自分の「当たり前」との違いを五感で感じて多様性に触れ、それを受容しながら自分の「当たり前の幅」を広げていってほしいと思っています。今回知りあったマレーシアの友人は財産です。同世代の新たな友人をつくって、つながり続けてほしいと思います。

多民族国家マレーシアにおいて、多言語・多文化・多宗教は「当たり前」です。自分の「当たり前」とは違います。「当たり前の幅を広げる」Global Study Tourも後半に入ります。後半の報告はまた後日。

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