ユネスコ・ユースセミナーへのチャレンジ – ジェンダー公平を目指して!
第9回ユネスコ・ユースセミナーへの取り組み
大妻中野はユネスコの理念、普遍的価値の実現を目指すユネスコスクールです。 これは本校の地球市民育成への取り組みの大きな柱になっており、様々な生徒がユネスコに関わる活動をしています。 その一つとして、東海大学国際学部のユネスコ・ユースセミナーの準備委員として、セミナーに取り組んでいる本校高3 J.H.ん、中1のT.M. さんのレポートと顧問の東海大学国際学部教授の小貫大輔先生をメッセージを紹介します。
主催:東海大学国際学部教授 小貫大輔 先生から
東海大学のユネスコユースチームの顧問をしている、東海大学国際学部教授の小貫大輔です。 このチームは2015年からUNESCOユースセミナーという「心とからだを使って地球規模の問題を考える」宿泊型イベントを開催しています。今年のテーマは「ジェンダー」。毎月、準備会を開いてこのテーマについて話し合い、プログラム作りをしているところです。
大妻中野からもJ.H.さん(高3)、 T.M.さん(中1)が参加してくれて、豊かなディスカッションが続いています。 ユースセミナーには、いつもいろいろな国籍の中高生が参加してくれるので、会場ではいろんな言語が飛び交っています。 昨年はブラジル学校とドイツ学校が参加してくれました。今年はフランス学校にアプローチを大妻中野と一緒にできればと考えています。 このユネスコユースセミナーへの皆さんの参加をお待ちしています。
高校3年 J.H.さん
代々木の国立オリンピック青少年記念総合センターでの第9回ユネスコ・ユースセミナーの準備委員会に準備委員として参加しています。 10月に2日間にわたって開催される予定の「こころとからだで感じるジェンダー公平」のイベントのテーマに関して、この取り組みに向かって、中学生から大人まで幅広い世代の方々が集まり、多様な意見を出し合いながら本番に向けての準備を行いました。
私が担当する予定の2日目のプログラムでは、「しゃぼんだまワーク」という企画を進めています。このワークでは、さまざまなブースを設ける予定です。例えば、周囲の目を気にせずに好きなファッションで写真を撮れるブースや、最近話題の「いい人すぎるよ展」にちなんだ展覧会を作り、ここでは、普段言われてモヤモヤした言葉(例:「彼女いるの?」)や、言われて嬉しかった言葉などを紙に書いて展示し、観覧できるようにする予定です。 さらに、ブラインドフレンドメーキングという、相手の姿が見えない状態で自己紹介を行い、その後対面することで、想像と現実のギャップを楽しみながら会話するブースも用意する予定です。その他にも、さまざまなブースを企画しています。
これらの準備を通じて、多様な視点や価値観を尊重することの大切さを改めて感じました。参加者が自由に自分を表現し、他者と交流することで、ジェンダーの公平性について新たな気づきを得られる場を作りたいと思います。 興味のある方はぜひ参加してほしいと思っています。
中学1年 T.M.さん
8月11日に代々木国立オリンピック青少年記念総合センターで行われた第9回ユネスコ・ユースセミナーの準備会議に参加しました。 この会議では、自己紹介や、目をつぶって、相手がどんな状態なのか分からない状態の中、自己紹介をしたり、自分のことについて書いて、チームの他の子達に伝え、一つだけ嘘を入れ、当てさせるゲームなど、アクティブな活動を通して、ジェンダーと性の多様性について考え、みんなでシェアしあいました。 そして、 10月19日に行われるユースセミナーのアイデアを出し合い、イメージを伝えあったり、LGBTQに悩んでいる子達がどうやったら、楽しく生活し、誰とでもいっしょに出来るか話し合いをしました。 また、男女の公平性についても深く考えました。
私がこのユネスコセミナーの準備会議に参加して学んだことは、なんでもチャレンジしてみないと、新しいことは分からないんだなということです。 この体験を、今後に活かしたいということは、たくさんありますが、その中でも、大妻中野が連携しているフランスの学校や大学などにも、この取り組みを宣伝して、少しでも、悩みを抱える人達を救えたらな、と、思いました。 本当に、新しいことを発見した経験になりました。