妻中便り

多様性と学びが出会う 本校生徒のHLAB 年次総会代表スピーチ@一橋講堂

HLAB は、Diversity Meets Learningをモットーにした国境や世代を越えた多様な出会いと交流から学ぶ、リベラル・アーツ教育を提供する組織です。高校生や大学生が、お互いから学び、刺激を受けられる場です。Beyond Schoolをモットーとする大妻中野は、このHLABに積極的にチャレンジをし、これまでの多くの生徒が、このHLABのプログラムに参加し、進路を切り開いてきました。

今年、2024年のHLABサマースクールに参加した大妻中野生の代表、M.N.さんが8月末に、東京、一橋講堂で開催されたHLAB年次総会で、サマースクールに参加した代表の一人として選ばれ、スピーチを行いました。そのスピーチを紹介します。

私は今回、HLAB – MIYAGIONAGAWAに参加して非日常の数え切れないほどの思い出を作り、かけがえのない仲間たちに出会うことが出来ました。その中でも自分を成長させてくれた思い出が3つあります。

1つ目は一日の最後に振り返りを行うハウスリフレクションです。スクール期間の間行動を共にしたHOUSEのみんなと毎日一日の最後に悩みや今日あった出来事について深く語りました。私が自分の長所が見つからないという悩みを言ったところ、全員が桃衣の周りには色んな子が寄ってくるように周りに影響力を与えてくれるところが長所だよと真っ先に言ってくれました。このハウスリフレクションを通して自分に自信がつき、物事を深く考えられるようになった点で成長出来たなと実感しています。

2つ目は盆踊りです。実はこの盆踊りは女川町が今年初めて開催したものでした。大人数で輪になり盆踊りを年齢関係ない幅広い世代のみんなで踊れたことが最高に楽しかったです。女川は若い世代のことを本当に考えている町でした。盆踊りの際に若い世代が知っている有名な曲が流れました。盆踊りは昔の伝統を受け継ぐという思いが強いと思うのですが女川町の盆踊りでは自分たちの伝統も受け継ぎ、若い世代も中心となって欲しいという思いがあるように私には感じられました。今まではあまり身近に盆踊りに参加する機会は無く、自分には縁がなかったのですが古典的な盆踊りの曲を実際に町の方々に教えて頂き積極的に踊ることが出来ました。


最後にLove yourselfです。この企画では自分を愛するとはなにか、そして自分が今まで蓋をしてきたことに真剣に向き合いました。みんなで抱えている悩みも打ち明け、大号泣しながら抱き合ったことで信頼関係が強くなりました。打ち明けた際、普段は明るいみんなが同じようなことを悩んでいて自分だけが悩んでいる訳じゃなくて心のどこかにはみんな悩みがあるんだなと思いました。この企画を始めた時、自分のことを聞かれている質問に対してどう書けば良いのか全く分からず、自分のことをまだ自分でも分かっていないことに気づきました。その日の夜、真剣に自分と向き合い、自分の長所や短所、興味を持つことについて考えました。今の私の長所はエネルギッシュなところです!!この企画を通して私は行動を起こさないと何も変わらないことに気づきました。なのでその悩みを解決するために、これから行動していきたいと強く思います。


今回のサマースクールを通して同じ日本に住んでいても英語が流暢に話せる人やコーンポタージュが好きな人や楽器が弾ける人など、たくさんの人に出会って物事を多面的に捉えられるようになり今までは恥ずかしいと思っていたことにも積極的に挑戦できるようになった気がします。1週間という短い期間の中で将来に繋がる学びや沢山笑わせてくれる最高の仲間たちに出会えたことに感謝しています。みんなありがとう。

大妻中野高等学校 高校1年 M.N.

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