10/24「国連デー」ユネスコスクールとして皆で「国連」の意義を考える
本校はユネスコスクールです。ユネスコスクールは、ユネスコの理念の実現を目指し、グロ―バル市民を育成する教育活動を、国内外のユネスコスクールと連携、協働して進める学校で、国連の一部ともいわれています。
さらに、ユネスコスクールには、国連が定める国際デーの周知をミッションとしています。 10月24日は、国際連合が設立された日を記念する「国連デー」です。これまでも、本校では生たちのプロジェクトが中心になり、ユネスコスクールの重要なミッションである国連が定める国際デーの周知に努めてきました。 3月の国際女性デー、5月の生物多様性の日、6月の世界難民の日などです。
今回、10月24日は、国連そのものの意義を考える国連デーでもあり、模擬国連にも取り組んでいるINGのメンバーがその意義を自分たちの言葉でメッセージにしてくれました。 これからもさらに授業を中心とした教育活動の中で、ユネスコの理想を内在化できるようにホールスクールで取り組みを続けていきます。
10月24日に行った「国連デー」を全校で考える取り組み。その活動をリードした生徒たちの校内放送メッセージです。
みなさん、こんにちは!本日、24日は国連デーです!今日は、みなさんに国連について知って考えてもらうためにこの放送を通じてお伝えしたいと思います。
現在の国際連合の前身である国際連盟は第一次世界大戦後に発足されました。日本も加盟国のうちの一つでしたが、日本を筆頭に主要国が続々と脱退してしまい、その後活動は停止してしまいます。1939年に始まった第二次世界大戦を阻止することが出来なかった国際連盟は将来起こりうる戦争を防ぐことを目的として現在の国際連合が発足されました。
現在は各国の友好関係や人権の尊重、国際問題の解決に向けた活動などをしています。193か国が加盟していて、アメリカ、イギリス、ロシア、中国、フランスなどの主要国も常任理事国として重要な役割を果たしています。このように国連が大きく掲げている平和という言葉の裏には戦時下の影響があります。
大妻中野はユネスコスクール加盟校です。ユネスコスクールとはユネスコの理念を実現するために平和や国際的な連携を実践する学校で、国連の一部であるとも言われます。 大妻中野のスクールミッションは、「持続的なより良い社会の創造と自らの幸せを紡ぐことのできる人材の育成」でユネスコの目標と重なり、それを受けて多様な活動を行っています。 様々な国際デーを学校全体に周知するのも、ユネスコスクールの重要なミッションです。このように、大妻中野ではING部やフロンティアを中心に、ユネスコの理念に沿った取組を継続的に実施しており、大妻中野は国連と深い関りを持っています。
国際連合ができた理由、「争いを止め、平和な世界を作る」についてですが、その争いは遠い国で起こっている他人事ではなく、私たちの周りにも起こりえることなんです。考えて見ると、争いは学校生活の中や家族のなか、時には自分の中でも起こります。そんな時、自分はどのようにその対立や課題と向き合い、身の回りの平和を保っていけばいいのか。そしてみなさんは地球市民として、世界平和のためにどのような活動を行うことができるのか。
この質問の答えは誰かが出して皆さんに伝えるようなものではありません。私たち一人一人が日々の生活を送る中で考えていかなければならないことです。今日のこの国連の日をきっかけに、みなさんも地球市民として、ユネスコスクールの生徒として、この問に向き合ってみてください!