妻中便り

ユネスコ模擬国連 Bridge Across Asia Conference 2024 へのチャレンジ!

ユネスコスクールとして – ユネスコ模擬国連の取り組みにチャレンジしました!

大妻中野は、ユネスコスクールとして、世界中の青少年と様々な機会を通して、学び合うプログラムへのチャレンジを奨励しています。この8月~9月にかけて、ユネスコ・アジア文化センターが主催する「アジア太平洋青少年相互理解推進プログラム(ユネスコ模擬国連)」に参加しました。参加した生徒の振り返りレポートです。

皆さん、こんにちは。 大妻中野高等学校1年のR.O. です。 私は対話型ワークショップやModel UNESCO(ユネスコ模擬国連:国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の国際会議を模擬した教育プログラム)を通して、国・地域の垣根を越えた学び合いと交流を進めるユネスコ・アジア文化センター(以下ACCU)主催の「アジア太平洋青少年相互理解推進プログラム”BRIDGE Across Asia Conference 2024″  (以下BAAC)」へ参加しました。

ここでのModel UNESCOのテーマは「世界文化遺産の保護」。 インド、韓国、モンゴル、タイの同世代の皆さんと様々な議論を行いました。 このプログラムに参加した動機は、この国際会議を通じて海外の高校生との協働経験を得て、将来の進路を考えるきっかけをつくりたいと考えたからです。 このプログラムへの参加を通じ、私が学んだことや得た経験を皆さんに共有したく、ここにレポートさせていただきます。

このプログラムの趣旨は、アジア5か国 (韓国・日本・タイ・インド・モンゴル) 各国の代表として選出された高校生がオンラインおよび対面で対話を行い、お互いの国の文化や社会問題などについて、英語を共通言語としてディスカッションや模擬国連、プレゼンテーションを行うといったものでした。

このプログラムでは、私は、帰国子女やインターナショナルスクール出身など、これといった華やかな経歴を持っていないこともあり、最初は、BAACで出会った仲間たちに圧倒されてしまいました。 これまで旅行や短期研修以外で海外へ訪れた経験がなく、高1から大妻中野のグローバルリーダーズコース(GLC)に入った私にとって、彼らのキャリアはとても刺激的なものでした。 日本も含めアジア各国の参加生徒は、6カ国語を操り、堪能な英語と豊富な語彙を持つ人など、皆さんとてもまぶしく、鮮やかで私にはとても遠い存在に感じられました。 「このプログラムを絶対に自分のものにして、これからに活かそう!」そう意気込んで参加した私は、初日に挫折し、萎縮してしまいました。

どうにか議論について行こうとしても、理解するだけで精一杯、意見を求められても、そもそも自分が聞き取った内容があっているのかすら、自信がもてませんでした。 しかし、そんな状況の中でも、このプログラムの参加者の皆は、私を受け入れ、私の意見に耳を傾けてくれました。 私と同じように萎縮してしまい、「僕の英語が下手だから、ごめん。」 そう言った日本人生徒に向けて「君の言葉は僕たちにきちんと届いているし、積極的にコミュニケーションをとろうとしているその姿勢が一番嬉しいんだよ。」 そう言ったタイの学生の言葉が忘れられません。 自身の足りない部分を受け入れ、お互いを理解しようとする姿は、今回のBAACのメインテーマであった

“ Face myself, Know others, Meet the new world ”

 「自分自身と向き合い、他人を理解し、新しい世界に出会う」 とういうこと、そのものだと感じました。

今回の経験を経て、学んだことは数えきれないほどあります。 アジアの各国の皆さんとの価値観の違いを直接、経験したり、 参加各国同士でも全く異なる視点があり、その異なる視点で物事をみるといったことはとても新鮮なことでした。

つらいこともたくさんありましたが、このプログラムで得た経験と友人は、何ものにも代えがたい、かけがえのないものとなりました。 今後は、他者の考えを理解し、自分の考えを発信するできるようにして、今後の留学、大学生活に活かしたいと思います。 皆さん、ありがとうございました。

* 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)は、大妻中野が拠点校で展開するWWLコンソーシアム構築支援事業における協働機関です。

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