文科省・筑波大学主催 全国高校生フォーラム2024 – 6回目のチャレンジ!
WWLコンソーシアム拠点校として、2024年12月15日に開催された全国高校生フォーラム2024に、本校高校2年生の代表チームが出場しました。 (以下、文科省のHPから本校のWWLの取り組みの紹介)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/mext_00094.html
この全国高校生フォーラムは、文部科学省が実施しているWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業及びスーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワークに取り組んでいる高校生が一堂に会し、日頃取り組んでいるグローバルな社会課題の解決や提案等を話し合い、英語でのプレゼンテーションにより発信するものです。この全国フォーラムは、今年で9回目の実施。本校のこの全国フォーラムへの出場は、2018, 2019, 2021、2022, 2023についで、6回目のチャレンジとなり、グロ―バル探究教育の常連校となりました。
https://www.gakko.otsuka.tsukuba.ac.jp/wwl-2024-12-23/
本校のWWLのテーマは、「グローバル Well-Being 2030の実現に貢献するマインドとスキルの育成」です。 様々な外部機関と繋がって、社会課題から具体的な問いを設定し、それに向かって協働でアプローチをしていきます。この取り組みを、本校の高等学校の教育課程で学校設定教科として実施している GIS (Global Issue Studies)の中で、カリキュラム化しており、その成果を、この全国高校生フォーラムで発表しました。
今年度の本校から、全国フォーラムに出場したチームが設定した社会課題は、「孤食とコミュニケーションの課題」です。企業とも連携して、その課題の持つ本質とその具体的な解決方法を探究しました。 以下、本校の全国フォーラムチームの発表サマリーです。
KO-SHOCK5と一緒に孤食をなくそう!
現在、日本の高校生の二人に一人が孤食の状況にあることを知っていますか。コミュニケーション機会の減少による社会性・協調性の欠如、栄養の偏りなどの問題が起こっています。私たちKO-SCHOCK5は、孤食問題に取り組む企業であるキューピー株式会社に実際に訪問しました。このポスターでは、キューピーで働く方々のお話をもとに、「子供・高齢者・個人」の3つの観点に分け、”3K” として解決策を掲げました。
How to address the undermined issue of eating alone!
Did you know that one in two Japanese high school students have dinner alone? Solitude eating can lead to problems such as lack of sociability caused by less communication with others, as well as imbalanced nutrition. We, KO-SHOCK5 investigated the problems that are associated with eating alone. To achieve this goal, we visited Kewpie, one of the most famous corporations in Japan that works on food issues, to gain information and a business point of view. In this poster, we suggest “3K”, which stands for the Japanese translation of children, theelderly, and individual, as a solution to reduce solitude eating.
参加したチームの代表生徒の振り返りです –
高2 M.S.
私たちは、全国高校生フォーラム2024に参加し、「孤食」という社会課題についてポスターセッションを行ないました。英語で発表を行なう事は何度か経験がありましたが、大きいポスターを使用しながら発表する事はあまり経験が無かったためポスターを作成することに苦戦しました。 また、多くの方に私たちの発表に興味を持って頂けるように文に抑揚をつけて話したり重要な部分で間を取ったりすることを心がけました。
ポスターセッションの他に、全国の参加校の代表の皆さんとwell being についてディスカッションを行ないました。私のチームではwell being という単語を、漢字を使って表すというアクティビティを行ないました。well beingはとても抽象的で様々な要素が含まれているためどの部分にフォーカスして表現するかを決めることがとても難しかったです。
今回このフォーラムに参加したことによって改めて多くの社会問題について目を向けることができ、またひとつひとつの問題は単体で社会にあるのではなく、混在しているのだということに気づくことが出来ました。問題を解決するためにはひとつの問題だけを考えるのではなくてその問題に関連した複数の問題も含めて考えることによって問題の新たな解決の糸口が見つかるのでは無いかと思いました。
We participated in the All Japan High School Forum and presented about Koshoku in this poster session presentation. I had many experiences in giving presentations in English, but not so much in using posters, so we had a hard time creating our posters. I also tried to speak with clear intonation and to pause at important points in my presentation so that many people would be interested in our presentation.
Along with that, we discussed well-being with participating students from other high schools all over Japan. It was very difficult to decide which part of the word “well-being” to focus on because it is very abstract and includes many different elements.
Participating in this forum allowed me to look at many social problems and to realize that each problem is not a single issue in society, but rather a mixture of problems. I believe that in order to solve a problem, we should not only think about one problem, but also about multiple problems related to that problem in order to find a new solution to the problem.
高2 M.U.
私たちは2024年度全国高校生フォーラムに参加しました。GISの授業で取り組んでいたときには全国大会というと想像もつきませんでしたが、会場に行って全国の先鋭的で意識の高い高校生たちが集まっている中に自分が入り、初めて実感が湧いたとともに、緊張が押し寄せてきました。
私たちは「孤食」について探求し、日本で起きる孤食の問題とその解決策、外国での取組みなどをまとめました。また専門的な意見を得るために、子供の孤食について支援や寄付などを通じて様々な取り組みを行う、キューピー株式会社にインタビューを行ったことなどを発表しました。 スピーチ原稿を作り、それから原稿を覚えたり発表の練習をしたりするまで、みんなで集中して練習に取り組みました。本番は、審査員の心を掴むという意識で大きな声で発音し、ジェスチャーを使ったり、強弱をつけたりして工夫をしました。
また、当日には他校の高校生たちと”well-being”について話し合うデスカッションがありました。私と同じような考えを持った人たちとさらに深いテーマについて話すことで、様々なアイディアに触れ、視野を広げることができました。この大会を通じて、自分たちのテーマについてさらに深く知るきっかけになり、さらに、全国の高校生たちの社会問題に対する強い姿勢や意見を知ることができ、良い経験になったと思います。
We participated in the 2024 High School Forum. When we were working on this project in our GIS class, we never imagined we would be attending the national competition, but when we arrived at the venue and saw so many talented high school students from all over the country, it was the first time we truly felt the significance of it, and I felt nervous.
We explored the issue of “Eating alone” in Japan, examining the problems it causes, potential solutions, and initiatives from other countries. We also interviewed Kewpie Corporation, which is involved in various efforts to support children facing eating alone through donations and other initiatives, and we shared this insight during our presentation. We have been working very hard to prepare for this program. We wrote our script, memorized it, and practiced our presentation. Everyone worked hard and focused on rehearsing together. During the actual presentation, we made a conscious effort to engage the judges by speaking loudly, using gestures, and varying our tone for emphasis.
Additionally, on the day of the event, there was a discussion with students from other schools about “well-being.” By conversing with people who shared similar views, I was able to explore deeper topics and encounter many different ideas, which broadened my perspective. Through this event, I gained a deeper understanding of our topic, and I was also able to learn about the strong attitudes and opinions that high school students across Japan have on social issues. It was a valuable experience.