大妻合同模擬国連 -世界遺産会議 – 会場校として開催!
大妻合同模擬国連会議 – 「世界遺産会議」を本校で開催しました!
2025年3月25日(火)、大妻中野中学校・高等学校にて「大妻合同模擬国連(Otsuma Joint Model United Nations)」を開催しました。初心者向けの大妻合同模擬国連は、昨年の8月末に大妻多摩中学高等学校での実施に続いて2回目で、本校を会場にした大妻合同模擬国連は初めての開催となりました。
本会議は、大妻中高・大妻多摩・大妻嵐山、そして本校の大妻中野の4校に加えて、ゲスト校として豊島岡女子学園中高、三輪田学園中高の生徒を迎え、総勢110名を超える生徒が参加しました。
今回は、模擬国連初心者の生徒も含めて広く参加を呼びかけ、日本語での議場のみで構成された会議となりました。議題は UNESCO総会「世界遺産」 ~地球の宝、人類の宝を未来に残そう~で、生徒たちは国連加盟国の大使として、さまざまな立場から議論に臨みました。
本会議では、次のような目標が提示されました。
世界遺産の価値を高め、またその価値をすべての国・人々が享受できるように、会議に取り組んでください。その上で、未来に継承すべき世界遺産を厳選し、公平かつ透明性のある議論を通じて合意形成を図りましょう。また、国の代表として、自国が世界遺産を守りつつ、その恩恵を享受できるように、国益を守った決議の採択に尽力してください。
参加者たちはこの目標のもと、事前に調査した各国の事情や立場をもとに政策提案を行い、会議当日はスピーチ、質疑応答、交渉、決議案作成といったプロセスに主体的に取り組みました。世界遺産をめぐる諸課題――たとえば観光と保護の両立、開発と伝統の葛藤、紛争による文化財の損失など――に対し、多様な観点から意見が交わされました。
参加者からは、「初めての模擬国連だったが、他校の生徒と意見を交わせたことが楽しかった」「緊張したけれど、自分の言葉で発信できた達成感があった」「世界遺産を調べてより一層興味を持つことができた」といった声が寄せられました。
本会議の実現にあたり、ご参加・ご協力いただいたすべての生徒・先生方に、心より感謝申し上げます。互いにリスペクトをもって学び合い、共に創り上げたこの1日は、参加者全員にとってかけがえのない経験となりました。
またぜひ、同じメンバーで次の機会にご一緒できることを楽しみにしています。
以下本校生徒の振り返りを紹介させていただきます。
K・Nさん(新高2)
今回、私はリビア大使として1日務めさせていただきました。リビアという国名を聞いたとき、まずどこにあるのかわからず、不安な気持ちでいっぱいのままリサーチを始めました。今回の議題は「世界遺産」でしたが、BGには専門用語が多く、理解するのが難しかったです。リビアの基本知識を学びながらBGを読み解くことが特に大変でした。しかし、準備段階ではいつもより早めにPPPの資料を仕上げることができたため、未熟ながらも初心者の後輩をサポートできたのは良かったと感じています。
今回の会議で自分が成長できたと感じる点は、外交に挑戦できたことです。外交では、他のグループの状況を聞いて自分のグループに報告し、どのように意見をまとめるのが最適か考えたり、交渉を持ちかけたりする必要があります。また、自分の言動に責任を持たなければならず、間違えれば対立が生じたり、意見がまとまらなくなったりする可能性もあります。外交担当は1グループに1人しかいないため、他の人に頼ることができず、どうすればいいかわからない場面も多々ありました。そこで、すべてを一度に処理しようとせず、やるべきことを箇条書きにして整理しながら外交を進めました。最初は相手の状況を理解するだけで精一杯で、深掘りすることができませんでしたが、外交経験者の方々からアドバイスをいただき、なんとか最後までやり遂げることができました。
どんな経験でも「初めて」は怖くて不安ですが、実際に一歩踏み出してみると、想像以上に楽しいと感じることができました。今回で模擬国連は3回目ですが、ようやく自分がここにいる意味を見出せたように思います。
今回は大妻中野が開催校だったこともあり、見慣れた光景に安心感を覚えました。周囲にも知っている方が多く、普段は環境の変化に不安を感じがちですが、自校開催のおかげで落ち着いて会議に臨むことができました。また、アドミニも大妻中野の方々だったため、準備している姿を見て、普段は会場に行って会議をするだけの立場ですが、その裏では多くの準備が行われていることを改めて実感しました。
模擬国連が毎回素晴らしいものになっているのは、アドミニの方々や先生方の多大な協力があってこそだと、改めて感じました。また、プレイヤーとして参加するだけでなく、会場準備など自分にできることは積極的に協力していきたいと思いました。自校開催だったことで、プレイヤーとしての役割だけでなく、アドミニとしての役割も理解することができ、模擬国連全体の運営についても学ぶことができました。プレイヤーの方々へのリスペクトはもちろんのこと、アドミニの方々や先生方への感謝の気持ちも、これまで以上に強くなりました。
会場の片付けをしている際に、他校の先生方から「準備が入念で素晴らしい」とお褒めの言葉をいただき、とても嬉しかったです。
今回の模擬国連も、とても素晴らしい経験となりました。次回は、より多くの人に模擬国連の楽しさを知ってもらえるよう、精一杯励んでいきます。本当にありがとうございました。