過去のブログ

St Andrews Seminar No.8

セント・アンドリュース・セミナー  8日目

731日(木)

 快晴。朝の気温は11度と報じられていました。日中は24度。地元の人は、ここ数日の朝はとても寒くて寒くてと言いますが、別にコートやセーターを着るようなことはありません。やはりトロピカルな気候に慣れてしまうと寒さに対する耐性もあまりなくなってしまうんですね。私たちにとってはとても快適な気候です。

 昨日、セント・アンドリュースで行われたセレモニーの様子が、今朝の地元の新聞「ケアンズ・ポスト」で報道されていました。結構、目立つ記事です。「おおこれこれ!」という感じ。写真も載っていましたので、本校の生徒も写っていないかなと探しましたが、小さいのでよくわかりませんでした。ロレッタ・グラハム校長先生の言葉も紹介されています。「この学校にこうした施設を持つことができたことをともに喜びたいと思います。」

 実は10日ほど前(721日)、セント・アンドリュースは、建物の一部で火災にあいました。そのとき理科室などを焼失しているとのこと。16千万円ぐらいの損失があったとも報道されています。でもそれを乗り越えて、第7,8次の校舎建設プロジェクト完成祝賀セレモニーを開催できたのです。「生徒の皆さんも一緒に学校の苦難を乗り越えよう」と祝賀会セレモニーでも、呼びかけがありました。Journey Togetherですね。(「共に歩んでいこう」学校の受付のところに書いてある言葉)記事には、さらに「消失した建物がくずぶっている中で、さらに新しい校舎の建築を進めていきますし、既存の建物も着実にアップディトしていきます。」との表現。セント・アンドリュースのプライドと強い意思のアピールですね。

 小さな心温まるお話。セント・アンドリュース校内を歩くと、すれ違う生徒が「こんにちは」とよく挨拶をしてくれるようになりました。こちらの生徒もすっかり慣れてくれています。メモ用紙にアルファベットでしっかりと「おはようございます。お元気ですか。先生。」と書いてそれを握り締めて、挨拶をしてくれた中学生の男子生徒もいました。すごく緊張していたみたいです。「ありがとう。おはようございます。あなたは元気ですか?」と言葉を返すと「うう僕の日本語が日本から来た正真正銘の日本語ネィティブに通じたんだ!!」という感じで感極まった表情です。素直で恥ずかしがり屋の少年。ありがとうです。はるか昔、私自身が中学1年生の時に始めて、英語で英語ネィティブのおじさんに挨拶をして通じたときの気持ちを思い出しましたよ。生徒同士はもっともっと気軽にフランクに話ができるようになっているのですが。

まだまだ辛いことも。ホストファミリーでの生活は、確かにいろいろ思うように行かないことだらけで大変な思いをする時もありますよね。意思疎通もうまくできないことがたくさんありますしね。でも、日本にいて日本語で生活していても日常生活は、いつでも問題と誤解に満ちています。誰の生活でもそうですよね。間違いばかりしているし、人の気持ちを誤解してばかり、そしてお互い傷つけたり、傷つけられたり。その中で、言葉そのものだけでなく言葉の使い方を学んでいくし、ものごとを理解するとはどんなことなのかを学んでいきます。

昨日のセント・アンドリュースのセレモニーでの、ビショップ・ジェームズ師の言葉。「我々は皆、愚かな行いや間違いを犯してしまう存在である。しかし、その経験から学ぶ者は幸いである。過ちは許されなければならない。」

                             引率 水澤 孝順

広いキャンパス内。思い思いに過ごしている休み時間です。

731_2 731_3

731_5 731_10

731_8 731_6

731_9731_7

731 731_4

一覧へ戻る