2010 オーストラリア研修 レポート Day 1
2010 セント・アンドリュース・セミナー レポート Day 1, 25th July, 2010
本校の海外研修プログラムの1つ、高校生対象のセント・アンドリュース・セミナーがいよいよスタートしました。オーストラリア、ケアンズにある私立学校セント・アンドリュース・カレッジとの連携プログラム。2週間、ホストシスターと一緒にセントアンドリュース校での授業に参加します。
7月24日(土)午後9時半、グループ一行は夜の成田空港を離陸。ナイトフライトは独特の雰囲気を持っています。未知の世界への飛び込んでいくような期待とかすかな不安。こんな感覚を味わえるのも貴重なことです。このちょっと切ないわくわく感をたっぷり胸に刻んで欲しいと思いました。この感覚が皆さんをこれからの未来の扉を切り開く鍵の一つですから。
そして25日。明け方、5時45分まだ暗いケアンズ国際空港に到着。気温18度。雨があがったばかりのようで空気が湿っています。夜明け前の清浄なできたての空気。まわりは丘陵地帯で密度の濃い森林です。オーストラリアの自然が持つ独特のザラッとした感触をひしひしと感じます。オーストラリアの大地が醸し出すストレンジネス(独特感というか)にはいつも圧倒されます。地球上の他の大陸から切り離されて時を経たことを感じさせるこの圧倒的な自然を前にすると、普段、私たちの日常生活では意識にのぼることのないある種の「聖なる感覚」を覚えます。アボリジニの人たちの世界観が感覚的に少しだけわかるような気がしました。こうした感覚を大事にしたいですね。
聖なる大地の上でも、私たちには私たちのやることがあります。パスポートコントロールと税関の通過。圧倒的な自然とは対照的にひどく事務的なこと。これも勉強です。生徒の皆さんも係員とのやりとりに特に問題もなく、係員の方の「グッダイ!」の言葉にオーストラリアの人々のおおらかさを感じて、ほっと一安心。オリエンテーション会場へ。
朝食後、そこで、現地のコーディネイターの笠原さんをはじめとしたスタッフの方々からオリエンテーションを受けました。「英語で過ごす2週間と心に決めること。そして、コミュニケーションの基本はスマイル。楽しそうな顔をしている人は周りが助けてくれる」という言葉にしっかりうなずきました。
8時30分頃からホストファミリーがぞくぞくやってきました。日曜日の朝ということもあり、お父さんを始め、家族みんなで迎えに来ている家族も。ファミリーの方も緊張している感じを受けますが、皆さん笑顔で親切そうな方ばかりです。スーツケースもファミリーの方が大切そうにみなしっかりと持ってくれました。
ケアンズ第1日目。熱帯雨林と鮮やかな鳥たちに囲まれた癒しの自然環境。周りの丘陵をトロピカルな靄が包み込んでいます。睡眠不足と緊張いっぱいの一日。好奇心いっぱいのファミリー。そして、たくましくポジティブなホストママ、パパ。皆さん、これからどんなオージー哲学を学んで帰るのでしょうか。これからのカラフルでドラマティックなケアンズでの生活を予感させる第1日目。 Easygoing !
引率 水澤 孝順