コースの説明

2つのコース(6年間の流れ)

アドバンストクラス

本校では、2008年度よりアドバンストクラスを設置し、以来、「知性と教養ある女性」「グローバル化する社会で活躍する女性」の育成に向かって歩みを続けてまいりました。アドバンストクラスでは、6年一貫教育の中で「より高い目標にチャレンジする精神と学力の育成」を実践することを目標としています。本校では従来から、高等学校において、発展的な学びとより高い目標に向かう意欲を持つ生徒のためのクラスを複数設置し、大学進学実績などで成果を上げてきました。2010年度からは、この目標をさらに推進するためにアドバンストクラスを2クラスに拡大して取り組みを進めています。中高一貫6カ年での教育課程で、 アドバンストクラス型の教育を受ける生徒をより増やしていくことで、さらに本校の教育目標の実現に資することになると考えています。
2015年度からは、アドバンストクラスは3クラス設置をして、中学入試を行います。本校の教育理念をご理解いただき、高い志を持った意欲あふれる皆さんの入学を、心からお待ち申し上げます。

アドバンストクラス さらなる発展を目指して!

中学1年生から高校3年生まで、一貫した「生徒の学力特性、進路希望に応じたクラス編成」を行い、より効果的な学習支援、進路実現支援ができます。このコース別クラス編成での学習で、本校に学ぶ生徒一人ひとりが、将来「グローバル化する社会」で活躍できるようにしていきます。

グローバルリーダーズコース

大妻中野中学校・高等学校では 2016年度より、「グローバルリーダーズ コース」を新設しました。
グローバルリーダーズコースに入学するには、海外帰国生入試またはグローバル入試を受験します。
(グローバル入試については、こちらをご覧ください)

現在、大妻中野では、海外帰国生が在籍生徒の1割を占め、日常の学校生活がすでにグローバルの香り溢れ、帰国生のみならず学校全体がグローバル社会におけるダイバーシティ(多様性)を理解し、受け入れ、発信できる環境となっています。
海外帰国生とグローバル入試生によって構成される「グローバルリーダーズコース」は、大妻中野がすぐそこに迫ってきている「グローバル社会」で活躍できる生徒を育てるための推進力となるコースです。
この力はもちろんグローバルリーダーズコースにとどまらず、全生徒、全校へと波及していきます。

1.「グローバルリーダーズ コース」新設の目的

大妻中野中学校・高等学校は、建学の精神【学芸を修めて人類のために】に則(のっと)り「グローバル社会」と呼ばれる新しい社会を正しく認識し、「グローバル社会」のいかなる場面においても、リーダーシップを発揮できる女性育成のための教育活動を実践します。
「グローバルリーダーズコース」は、その教育活動において校内で先導的役割を果たし、最終的には全校生徒・学校全体が、建学の精神を国際社会に発信できる力を獲得することを目的としています。

2.大妻中野中学校・高等学校 中1クラス編成

グローバルリーダーズコース 1クラス
アドバンストコース 5クラス

(中3進級時以降 毎年 他コースへの移動も可能です)

3.Q&A

グローバルリーダーズコース(以下GLC)とはどのようなコースですか。

大妻中野はSGH(スーパーグローバルハイスクール)アソシエイト認定校(文科省)です。
SGH校としての教育プログラムは学校全体で実践するものですが、GLCはプログラムの牽引役となります。
GLCは 英語力の高い生徒、英語に高い関心・意欲を持つ生徒が在籍するクラスです。
英語の授業はAll English授業で、Native教諭が4コマ・日本人教諭が2コマ担当します。英語の授業は、そのレベルに合わせてα・βの少人数2展開となります。

「GLC」で学習した人たちは高校卒業時にどのような大学進学を目標としているのでしょうか。

  • 海外大学への進学
  • 国内SGU(スーパーグローバルユニバーシティ(※)への進学
  • 国内難関大学の国際系、外国語系学部への進学

を主な目標としています

(※)SGU(スーパーグローバルユニバーシティ)とは:日本学術振興会HP参照
http://www.jsps.go.jp/j-sgu/data/shinsa/h26/h26_sgu_kekka.pdf

2020年大学入試改革が話題になっています。この改革はすでに前倒しで始まっていると判断した方がいいでしょう。改革は英語入試からすでに始まっています。
英語の入試システムが最初に大きく変わります。TOEFL iBT・TOEIC・英検などの民間試験を大学が活用することが予想されます。
また、「思考力」を問うテストが導入されるといわれていますが、「課題を発見し」「解決策を思考し」「発信し」「実行する」という学習は、大妻中野のSGH(スーパーグローバルハイスクール)アソシエイト校としてのプログラムで実践されています。
基礎学力を大切に育み、この実践を通して2020年大学入試改革に対応を始めています。

「GLC」での外国語授業はどのような仕組みですか。

中1~高1(第1・2ステップ)についてお話します。

英語 習熟度別にα・βの2クラスに分かれて学びます <週6単位>

  • 4単位:Native(外国人)教諭が担当します(プロジェクト型学習)
  • 2単位:国内(日本人)教諭が担当します

* タブレット(生徒所有)による「RealtimeOnline英会話」を利用してスピーキングスキルを習得します。
*Native教諭の授業は、英会話ではなく、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を総合した授業です。授業は英語で行われます。

フランス語 中学生は週1時間、高校生は週2時間の授業があります。

*「英語・フランス語の力」は高校3年生卒業時には、次のレベルまで到達します。
①卒業時には英語4技能の総合的な英語力として、CEFRのB1~B2レベルまで到達します。具体的には最低ラインとして
TOEFL iBTでは、57点 を取得します。
TOEICでは、750点以上 を取得します。
②高校でもフランス語を選択する生徒は、卒業時に仏検3級~準2級を取得します。

※GLCには、
①海外現地校やインター校に在籍経験があり、一定レベル以上の英語力を持つ生徒。
②英語に高い関心と意欲を持ち、国内外で英語学習をしてきたが、海外現地校、インター校レベルでの授業体験はない生徒。
以上2つにタイプの生徒が在籍します。

中学1年~2年次の「GLC」での英語以外の教科授業はどのような仕組みですか。

数学 習熟度別に2クラスに分かれて学びます。
*海外での数学の授業は、日本国内と進度が違う場合が多いからです
*年度途中で移動もあります。
国語・社会・理科 クラス全員で一緒に学びます。
*過去14年間、海外帰国生クラスでこのように実施してきました。その経験からこの方法をとることにしました。
*中1~中2では基礎力の徹底をはかるため、理解できるまで 課題(宿題)→小テスト、補習を実践します

  • 社会:中1・中2で地理・歴史を「Global Geography and History」、中3で公民を「World Citizen」として世界的な視野を意識した教材を利用し、イマージョン教育も含め実践します。
  • 国語:放課後補習制度(希望制)があります。<特に海外帰国生対象>
  • 各教科:個別または全体補習で対応していきます。

「GLC」では海外体験学習を経験できますか。

中学2年 「GLC」の生徒はカナダ体験学習に原則必ず参加となります。
学年全体では、毎年約100名が希望参加しています。
アドバンストコースの生徒とは別プログラムでの学習となります。

※中3以降の海外での学習については、次の質問を参照してください。

「GLC」では留学・研修制度、提携する海外の学校・大学はありますか。

2017年6月現在、以下のような研修先が用意されています。(他コース在籍者も参加できます)

カナダ体験学習 研修地:カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州・バンクーバー / University of British Columbia
参加対象:中学2年生 約100名参加
期間:7月中旬~8月初旬
セントアンドリュース姉妹校短期留学 研修地:オーストラリア・クィーンズランド州・ケアンズ/ St. Andrew’s Catholic College
参加対象:高校1年生、2年生 約30名参加
期間:7月中旬~8月初旬
コリブリ・フランス短期交換留学 研修地:フランス各地のリセ
参加対象:高校1年生、2年生(フランス語履修者)3~4名参加
期間:3月中旬~4月初旬
コリブリ・ニューカレドニア短期交換留学 研修地:ニューカレドニア各地のリセ
参加対象:高校1年生、2年生(フランス語履修者)3~4名参加
期間:3月中旬~4月初旬
アメリカ・セントジョセフ大学短期研修 研修地:アメリカ・コネティカット州・ハートフォード
/ University of St. Joseph
参加対象:高校2年生 約10名参加
期間:7月下旬~8月初旬
ニュージーランド短期留学 研修地:ニュージーランド・ニュープリマス
/ New Plymouth Girls High School
参加対象:中学3年生 約10名参加
期間:7月下旬~8月中旬
ニュージーランドターム・年間留学 研修地:ニュージーランド・ニュープリマス
/ New Plymouth Girls High School
参加対象:高校1年生 2~3名参加
期間:

  • 第1ターム 2名
  • 第2ターム 2名
  • 1年間(4月~3月) 1名
セントアンドリュース姉妹校・ターム留学 研修地:オーストラリア・クィーンズランド州・ケアンズ
/ St. Andrew’s Catholic College
参加対象:高校1年~2年生 1ターム(3か月)につき2名
期間:

  • 第1ターム 1月下旬~4月上旬 2名
  • 第2ターム 4月中旬~7月上旬 2名

「GLC」のSGHプログラムについて教えて下さい。

大企業・SGU各大学・大妻女子大学その他の国際的機関と提携・連携・協力関係を結ぶことができました。
「講演を拝聴する」というレベルのプログラムではなく、海外・国内でのフィールドワーク、アクティビティなど、提携企業、大学との協働作業を中心とする中身の濃い体験プログラムです。(以下のプログラムの中には、高校生だけが参加するものもあります)

東京外国語大学
  • 外大教授による派遣授業(タイ語・タイ文化指導)
  • 外大学生による 本校生徒との英語セッション
上智大学
  • タイ(チェンマイ)へのフィールドワーク
    ※タイ(チェンマイ)の山岳地にある村との交流を通し地域開発を共に企画
東京藝術大学
  • 「Artsで世界を繋げる企画」の共催
  • 大妻中野が主催する海外からの招待チームを招いての大会開催を企画
(株)キリン
  • 海外広報事業部の担当者による本校での講演、海外工場見学
(株)博報堂
  • 国内(地元)フィールドワークを通し体験授業を経験し、地方の「地域開発」を企画実践

「GLC」からアドバンストコースへ移動はできますか。

中学3年進級時にアドバンストコースへの移動も可能です(その後も可能です)。
【理由】
*12歳の時点で受験生の6年後の道を固定してしまうことはできないと考えています。
*6年間で生徒は大きく成長します。12歳の時には自分でも考えたこともなかった進路希望、将来への夢が生まれることがあります。そのときに自分に合ったコースへの変更が可能なシステムを採用しました。
*授業料はアドバンストコースと同額です。(海外短期留学などは実費負担となります)

ICT教育環境が充実しているようですが、具体的に教えて下さい。

  • 全教室電子黒板設置による授業をすでに展開しています。
  • 2016年より生徒全員がタブレットを所有します。 (個人所有・初年度負担約100,000円)
  • Active learningがさらに充実します。
    「教員が教える」という一方通行の授業でなく、自ら考え→自ら意見を発信し→自ら実践するという形式の授業が増えます。
  • タブレット利用による「RealtimeOnline英会話」を導入します。
    英語の授業の中で、一部の時間を利用して、タブレットを通して、1対1の英会話lessonが行われます。
  • 高1の「ライティング」の授業で、タブレットを用いて人工知能を使ったライティングシステム(e-Spire)を導入します。

「日本人学校出身の海外帰国生です。海外帰国生入試の国・算・面で受験をします。
英語の学習を特別に受講してきたわけではないので入学後のAll English授業について行けるかどうか不安です。」

国・算・面で受験される場合、願書に「GLCへの入学を希望するかどうか」を記していただく箇所があります。

希望される場合 面接時に英語による質問をし、All Englishでの授業への対応について判断します。

①:All Englishでの授業に十分対応できる → GLCへの合格
②:All Englishでの授業への対応が難しい → 国語・算数の得点が合格点に達している → アドバンストコースへの合格

希望されない場合 国語・算数の得点が合格点に達している → アドバンストコースへの合格

以上のような合格発表となります。

【アドバイス】
GLCへの入学を希望するかどうかお迷いの場合、上記のように2段選抜を実施しますので、希望し、面接時英語による質問を受けてみてはいかがでしょうか。

また、「GLC」は中3進級次、高1進級次、高2進級次にコース移動を可能にしています。(大妻中野の特徴です)
6年間の中で、入学時とは違ったコースでの学習を希望する場合、試験とそれまでの成績を参考にして移動を可能にしています。